第22回日本環境会議・滋賀大会への参加のよびかけ
弁護士 中島 晃


 第22回日本環境会議・滋賀大会が、2003(平成15)年9月 13日(土)から15日(月)の日程で、滋賀県彦根市にある滋賀県 立大学と滋賀大学を会場にして、開催されます。
 今回の大会が滋賀県で開催されるに至った経緯については、日本 環境会議の代表委員である宮本憲一氏が滋賀大学学長に就任したこ とから、琵琶湖を抱えて、環境問題に積極的に取り組んでいる滋賀 県内で開催しようという気運が高まったことにあります。今回の滋 賀大会では、21世紀の環境再生をメインテーマにした国際シンポ ジウムを開催することを計画しています。
 また分科会は、「廃棄物、地下水汚染」「湖沼の開発と利用」、「健康被害者救済」を テーマにした3つの分科会をもつことを予定しています。
 特に、分科会3の「健康被害者救済」については、公害弁連と公害被 害者がその企画運営に責任をもつことになっています。
 この分科会では、アジア、特に韓国、中国などの取り組みの現状 を報告してもらい、日本で公害被害者が裁判などを通して、これま で獲得してきた成果をどう引き継ぎ、それぞれの地域で生かしてい くのかについて議論を深めることが主要なテーマになります。是 非、この分科会での議論に一人でも多くの皆さんの参加を呼びかけ るものです。
 なお、分科会3の構成(素案)は、以下のとおりです。ご意見を寄 せて下さい。

第22回日本環境会議・滋賀大会 分科会3 構成(素案)
1、テーマ
 ○健康被害者の救済と対策〜事例報告を通じた活動交流〜
2、目的
 ○全テーマ「維持(持続)可能な社会と環境再生」の考え方の原点 が、公害被害者の救済にあることを伝える。
 ○アジア(特に、韓国・中国)での活動事例の報告を詳細に知る。
 ○訴訟、判決、和解、裁判所による勧告など、法的手段を活用し た、被害者救済政策の前進や獲得などについて、各地域の経験を交流 する。
 ○交流した経験の知見をもとに、新たな被害者救済制度の枠組づ くりや法制度上の改正といった運動が発展していくような戦略を検討する。
3、参加者
 ○公害被害者(患者会)
 ○支援者(研究者、弁護士、学生、医師、NPOスタッフなど
 ○協力者(各地域住民)
4、内容
 ○予定日時:2003年9月15日(月・祝)午前9時〜午前12時
 ○場  所:滋賀大学彦根キャンパス
 ○タイムテーブル:
時間
内容
9:00分科会の趣旨・問題提起(10分)
9:10特別報告
(1)韓国(40分)
  テーマ/
  報告者/(環境運動連合、グリーンコーリア)
(2)中国(40分)
  テーマ/
  報告者/(公害被害者法律援助センター)
10:30事例報告(30分)
東京大気汚染公害や薬害ヤコブ病訴訟などの成果の報告と今後の課題について議論を深める
11:05報告者とフロアーの討論(50分)
参加者を交えて全体の意見交換、質疑応答
11:55全体討論のまとめ(5分)
12:00閉会