【弁護士報酬敗訴者負担関係】

敗訴者負担法案廃案にあたっての声明

 先の通常国会に提出され継続審議となっていた敗訴者負担法案(民事訴訟費用等に関する法律の一部を改正する法律案)が、第161臨時国会の閉会に伴い廃案となりました。
 私たちは、弁護士報酬の敗訴者負担制度が、市民や労働者、その他経済的な弱者の裁判の利用を萎縮させるものであるとして、その導入に一貫して反対してきました。
 今回廃案となったのは、こうした敗訴者負担制度の問題点が広く市民の間に浸透し、同制度を導入すべきではないとの共通認識ができたこと、市民・市民団体と弁護士会等が共同してそれぞれの立場からねばり強い取り組みを継続してきたことの大きな成果です。
 私たち市民は、市民にとって裁判を利用しやすいものにして欲しい、裁判の利用を萎縮させないようにして欲しいと願っています。反対運動の過程で浮き上がってきた私的契約による敗訴者負担の問題に対しては、これを無効とすべき立法措置が採られることを望みます。

2004年12月3日
弁護士報酬の敗訴者負担に反対する全国連絡会
司法に国民の風を吹かせよう実行委員会
司法総行動実行委員会